休日の過ごし方で仕事のやる気が変わる?科学的に正しい、有意義な休日の過ごし方を解説!
あなたは、休日をどのように使っていますか?
「日常の疲れを解消するため」、「仕事の学習に時間を費やす人」、「趣味を楽しむため」に使う人もいるでしょう。
休日だから、「休めばいいんじゃないの?」という考えでは少しもったいないです!
正しい休日の過ごし方で、収入を向上させたり、仕事のモチベーションを向上させることができます。
今回は論文を紹介しながら、科学的に正しい有意義な休日の過ごし方を紹介します!
本当の休日の過ごし方は?
2022年の株式会社ビズヒッツの調査では、社会人の独身男女497人を対象に「休みの日の過ごし方に関する意識調査」を実施しています。
調査概要
調査対象:社会人の独身男女
調査期間:2022年8月22日~24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:497人(女性302人/男性195人)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 35.6%/30代 37.1%/40代 18.5%/50代 6.8%/60代以上 1.2%※https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000041309.html
結果は下記のようになっています。
▼休日の過ごし方ランキング
1位 | 映画・テレビ・動画を観る | 208人 |
---|---|---|
2位 | 買い物に行く | 131人 |
3位 | 家事をこなす | 113人 |
4位 | 身体を動かす | 77人 |
5位 | ゲームする | 66人 |
休日の社会人の過ごし方では、家でゆっくりとする傾向にあるようです。
休みの日に充実した日を過ごすことによって、「休日を満喫したし、仕事を頑張るぞ!」とモチベーションが高まることもあるでしょう。
確かに休みの日に充実した日々を過ごすことで、幸福度や健康レベルやモチベーションは上がります。
しかし、そのモチベーションは2〜3週間しか続かないと分かっています。
休日の効果は長く続かない
2009年に行われたメタ分析では、休暇が健康と幸福にどの程度プラスの影響を与えるか、また、そのモチベーションがどの程度持続するか調査をしています。
この分析の結果、休暇のモチベーションは2〜3週間しか続かないとわかりました。
※参考文献:休暇から回復するでしょうか?健康と幸福に対する休暇の影響のメタ分析
2010年にオランダで行われた研究でも、休暇と幸福の関連性について、休暇に旅行に行かない人に比べて、旅行に行く人は幸福度に違いがあるのか、また、休暇の旅行が旅行後の幸福度を高めるかどうかを調べています。
研究では、974人の男女を32週間にわたり追跡したところ、旅行をした時の楽しさとモチベーションに相関関係が無いことがわかりました。
普通に旅行をしたり、楽しい旅行をしたからといって、モチベーションには繋がらないということです。
※参考文献:休暇後は旅行者は幸せになるが、ほとんど幸せではない
科学的に正しい休日の過ごし方は?
オランダで行われた研究では、休日のモチベーションは2〜3週間しか続かないとわかりました。また、旅行をした時の楽しさとモチベーションにも相関関係はありませんでした。
ただ、この研究の中で、モチベーションが11週間持続した被験者がいました。
モチベーションが11週間続いた被験者は、綿密に計画を立てることで、持続時間が3倍以上になっていました。
なぜ、休日の効果が3倍以上に?
結論からお伝えすると、人間は自分の人生が自分の力でコントロールできているという感覚を持つほど、モチベーションや幸福度が上がると分かっています。
旅行に行く前や休日に入る前に、休日の過ごし方や旅行中の行動について綿密に計画を立てることが重要です。
また、計画は達成できないと逆効果になってしまうため、達成をしやすい範囲で立てることがポイントになってきます。
例えば、休みの日に温泉に行って、どこかでご飯を食べたいというよりは、朝の9時に家を出て箱根に向かって、13時には箱根の〇〇亭でひつまぶしを食べて、15時には〇〇荘にチェックインして、温泉に入る。
といった形で、綿密に計画を立てることが重要です。
私の個人的なおすすめは、Googleカレンダーで予定を入れて、しっかりと交通手段、飲食店、ホテルなどの予約をとってしまうことです。
ツアーなどは、すべて計画がされている楽な印象ですが、あくまで他人が決めた計画であって、自身の計画ではないため、しっかりと自分で計画を行なっていきましょう。
良い休日を過ごすにはチャレンジも大切!
2014年にアイダホ大学で行われた研究では、ストレス解消法としての観光体験の役割を調査し、特に回復に関連する根底にある心理的体験に焦点を当てました。
さらに、この研究では、レジャー旅行中のこれらの回復体験が、旅行後の知覚される生活満足度にどのように影響するかを調査しました。
※参考文献:ストレス解消法としての観光体験:観光回復体験が生活満足度に与える影響の検討
この研究の中で、研究チームは新たなチャレンジをすることが重要だと言います。
休日の旅行であれば、「今まで行ったことの無い場所に訪れてみる」「今までやったことの無いアクティビティに挑戦してみる」など、新たなチャレンジをしてみることが大切です。
休日に新しいことをすることで、休日が終わった後にクリエイティビティが向上することもわかっているので、今週末からぜひ、新たなチャレンジをしてみてください。
休日の計画の立て方のポイント
休日に計画を立てる上での、ポイントをまとめると以下の3つとなります。
- Challenge(チャレンジ):挑戦
- Controllability(コントローラビリティ):自分の思い通りに動く
- Careful planning(ケアフル プランニング):綿密な計画を立てる
3つのCという形で考えてみると簡単に覚えることができます。
休日には、「今まで行ったことの無い場所に行ってみる」「今までやったことのない体験をしてみる」などチャレンジの精神が大切です。
そのチャレンジや休日の旅行の計画は自分でコントロールしているという感覚が重要です。旅行ツアーなどに参加するのではなく、どのようなホテルに泊まるのか、どのような食事を食べるのかなどを自分で考えてみましょう。
また、そのチャレンジや計画は綿密に計画を立てて、それをしっかりとこなしていくことが重要です。
何時に家を出て、何時に食事をして、何時にホテルに着いてなど、しっかりと計画を立ててそれをこなしていきましょう。
まとめ
社会人になると、なかなか旅行に行くことも少なくなり、新たなことに挑戦する機会も少なくなっているでしょう。
仕事が忙しいあまりに、新たなことへの挑戦が億劫になってしまうこともありますが、意外とそのような休日を過ごしているともったいないです。
しっかりと計画を立てて、その中に新たな挑戦を盛り込むことで、モチベーションやクリエイティビティが向上していきます。
そのポイントは3つのCです。
- Challenge(チャレンジ):挑戦
- Controllability(コントローラビリティ):自分の思い通りに動く
- Careful planning(ケアフル プランニング):綿密な計画を立てる
しっかりと3つのCを意識して休日を過ごすことによって、普段の仕事や人間関係にも良い影響が出てくるでしょう。
ぜひ、実践してみてください!