【2023年版】ホテル・旅館の集客戦略と宣伝の最新のアイデア10選!
ホテル業界の集客の現状と今後
ホテル業界は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界の一つで、多くの会社が店舗の閉業や事業を撤退せざるおえない状況でした。
一部のホテルでは、コロナウイルスの宿泊療養の施設として運営をしていたり、GO TOトラベルや借り入れで、なんとか事業も継続をさせた会社もありました。
そんな、ホテル業界の現状と今後について見ていきましょう。
ホテル業界の集客の現状
ホテル業界の2023年の現状は、新型コロナウイルスの影響も弱くなってきており、徐々に日本国内の方が宿泊するようになってきています。
また、下記のデータは訪日外国人のデータです。2023年1月ごろから訪日外国人が増加傾向にあり、コロナ前の2019年と比較してもアジア圏では100%以上の方が来日していると発表されています。
詳細は、日本政府観光局の統計資料より確認ください。
ホテル業界の集客の今後
2023年以降のホテル業界の集客はどのように実施していくべきかなのでしょうか。
コロナ禍のリバウンドで国内旅行や出張などのビジネス利用は大幅に回復していくでしょう。
また、2023年6月時点では円安の影響等もあり、海外旅行よりも国内旅行を選択する日本人も多いでしょう。
外国人観光客も順調に戻ってきており、「インバウンド需要」が回復しているでしょう。
筆者は東京に住んでいますが、都会には多くの外国人観光客を見かけるようになりましたし、東京のホテルの価格はコロナ前よりも上昇しています。
円安の影響で通常の客室の値段を上げても外国人の方が泊まってくれることが大きな要因となっているでしょう。
ホテル業界の今後の集客はしっかりとホテルの魅力を国内外問わず、伝えていくことが重要でしょう。
ホテル集客戦略の基本
ホテル業界の集客のアイデアを確認する前に、大事なことがあります。
まずは、自社の集客の目的やどのようなターゲット顧客を集客していくか確認をしておくことが大切です。
ポイントは下記の3つです。
- 目標を設定する
- ターゲット顧客を明確にする
- 自社や自店舗ホテルの強み・弱みを確認
それぞれ、確認していきましょう。
目標を設定する
集客を始める前に目標の設定や確認を行いましょう。
どのくらいの売り上げや集客人数を目指すのか、その売り上げの平均単価はどのくらいで、どの程度の人数を集客しなければならないのか。集客アイデアを形にする前に再確認をしておきましょう。
ターゲットを明確にする
売り上げや集客人数が決まった後は、その目標金額や目標集客数を達成するためにどのような職業の方、年齢層の方、地域の方を集客するべきなのか設定していきましょう。
平日に集客をしたい場合は、「仕事を引退された高齢者の方」、「リモートワーカーの方」、「平日が休みの仕事をしている業種の方」など。
一方で2名以上で宿泊して欲しい場合には、「カップル」、「ファミリー層」など。
どのような方が自社の目標を達成するために、適したターゲットなのかを選定します。
また、ペルソナ設定までしておけると、より集客の活動やアイデア創出が進むでしょう!
自社や自店舗ホテルの強み・弱みを確認
自社や自店舗のホテルの強みや弱みにどのようなものがあるか確認をして見ましょう。
近隣のホテルなど競合となるホテルとの比較ができるとより自社や自店舗ホテルの強み・弱みがわかるでしょう。
▼強みの例
- 地域で最大の露天風呂がある
- お部屋の広さが大きい
- 景色が良い
- SNSで知名度がある
- 食事の評価が高い
▼弱みの例
- アクセスが悪い
- 設備が古い
- 繁華街に面している
- 老舗のブランドのため、ブランドへの配慮が必要
- 食事提供のサービスが無い
強み・弱みを書き出しておくことによって、強みを活かした集客アイデアの創出につながります。
一方で、弱みを把握しておくことで集客した顧客を本当に満足させることができるかなどの確認につながっていきます。
ホテル・旅館の集客の最新のアイデア10選!
「集客の目標」、「集客したいターゲット」、「自店舗のホテルの強み・弱み」を確認したら自社にあった集客アイデアを見つけ、カスタマイズしていきましょう。
ここでは2023年最新版の最新の集客アイデア10選を確認してみてください。
1.MEO対策
MEOは(Map Engine Optimaization) の略でMap上で自店舗を上位に表示させていく施策です。
MEO対策では主にGoogleマップでの対策が支流とされており、近年注目を浴びているWebマーケティング施策です。
例えば、Googleマップで「渋谷 ホテル」、「銀座 レストラン」と検索するとホテルや飲食店が表示されますが、あれは、Googleビジネスプロフィールというもので管理されています。
Googleビジネスプロフィールは無料で利用可能なGoogleのサービスで、1店舗につき1つの運用が可能となっています。
ホテル業界がMEOを行う理由は主に下記の4つです。
- ホテル・飲食店それぞれのビジネスプロフィールを取得可能
- Googleマップ上のクチコミが集客に影響する
- Googleは海外のサービスのため、外国人も利用しておりインバウンド集客にも適している
- 自社サイトへの流入を増やすことができれば、OTAに手数料を取られない
以上の理由からホテル業界はMEO対策を実施することに適しています。
MEO対策はSEO対策やSNS運用に比べて、まだまだ実施をしている事業者が少ないので、おすすめの集客アイデアです。
詳しく知りたい方から、こちらもお勧めです!
2.TikTok運用
TikTok上は今、若者を筆頭にとても流行っているアプリです。
他の業界ではTikTokで集客をしているケースも多いですが、ホテル業界はTwitterやInstagramに比べて、まだまだ運用している会社は少ないです。
TikTok上で旅行や・ホテルを紹介するアカウントが流行っているケースも見られるため、今のうちに初めて見るのも良いでしょう。
▼参考になるアカウント
3.Instagram運用
定番の施策にはなりますが、Instagram上ではホテルや旅行系のジャンルは人気が高いので相性がとても良い施策になります。
Instagram運用は写真の準備からハッシュタグ選定など、運用にとても時間がかかる集客施策です。
現在、運用ができていても運用方針の見直しや投稿頻度の増加などを行うことで、より多くのユーザーにリーチし今まで以上に集客できる可能性が高まるでしょう。
InstagramもGoogle同様に海外ユーザーも多いSNSなので、インバウンド集客を行っていきたいホテルにはぴったりの施策となるでしょう。
4.P-MAXキャンペーン
P-MAXキャンペーンとはGoogle広告のキャンペーンの一つです。
P-MAXキャンペーンの特徴は、1つのキャンペーン掲載で複数の配信面に掲載が可能です。
- 検索
- ショッピング
- ディスプレイ
- Youtube
- Discover
- Gmail
- Map
配信設定の面でも設定が一元化されているため、配信をスムーズに行うことが可能です。
また、P-MAXキャンペーンは自動化されたキャンペーンでもあるため、どの配信面に対してどの程度の予算を割り振るかなどの設定も不要です。
配信後は圧倒的なデータ量を機械学習することで、広告主が求める成果創出に向け自動的に出稿がされていきます。
Googleは旅行業界向けに「P-MAX for Travel Goals」を公開するとも発表しており、ホテル事業者にとっても使いやすいキャンペーンになっていくでしょう。
ホテル業界では、Web広告に知識のある方が居ない、広告代理店に依頼をするお金を捻出できないといった会社が多いと思います。
そんな会社さんは、P-MAXキャンペーンの利用がおすすめです。
5.地域の情報サイトなどへの掲載
地域の観光情報サイトや地域情報誌への掲載をすることで、一定のユーザーへのアプローチができるでしょう。
地域の観光情報サイトなどは、Googleで「地域名 観光」や「〇〇温泉 観光」などと調べると上の方に出てくるサイトが多いです。
上の方に出て来るということは、多くのアクセスを獲得しており、そのサイトに掲載されている情報は多くの方が目にするでしょう。
地域の観光情報サイトなどに掲載を依頼することで、今までアプローチできていなかったユーザーへのアプローチが可能となります。
筆者の経験では、各市や町が運営しているサイトであれば基本的に無料で掲載できるケースが多かったです。
また、地域の観光サイトはある程度の権威性を持ったサイトのため、SEO対策でいうところの被リンク獲得にもつながるでしょう。
6.地域イベントへの参加
地域イベントへの参加をすることで、知名度の向上やその地域の方との交流が増えるでしょう。
地域のグルメイベントにホテルのレストランが出店を出すとなれば、ちょっとした話題にもなるでしょう。
観光地のイベントであれば、観光客にも楽しんでもらえるようなイベントにもなっているケースも多いので、その地域によく訪れる方や他のホテルに泊まっている方へのアプローチが可能です。
また、その地域の方との繋がりを作ることもできるようになるので、地域の最新の情報や上手くいけば競合ホテルの情報なども知ることができるかもしれません。
この集客アイデアは少し時間や費用がかかってしまいますが、試しにやってみることが良いでしょう。
7.コラボイベントなどの開催
ホテルではコラボイベントやコラボルームなどを展開し注目を集め集客をしている会社も多くあります。
また、コラボルームはコラボによる付加価値によって客単価を向上できる傾向にあります。
そこに限定商品などを作成し販売することで、より収益に結びつくものができるでしょう。
2023年6月には、ホテルニューオータニが「初音ミク」とのコラボルームを開催しています。
8.変わった宿泊プランの作成
変わった宿泊プランの作成をすることで、今まで自社のホテルに訪れることがなかった方を集客をすることが可能になります。
変わった宿泊プランの作成は顧客の課題を解決するような、宿泊プランにすることで、より集客を行いやすくなるでしょう。
例えば、レイトチェックアウトのプランであれば、朝はゆっくり起きたいというニーズや、ホテルでのお泊まりは夜更かしをしたいというニーズに適したプランでしょう。
集客のアイデとして考えたプランが誰のどのようなニーズを満たすかが重要です。
星野リゾートの変わった宿泊プランの「ハプニングステイ」であれば、ホテルでの宿泊が少しマンネリ化してきていて、より非日常や刺激が欲しいというニーズにマッチしているでしょう。
競合他社がどのような宿泊プランを出しているか確認して、集客のアイデアとして提案をしてみましょう!
9.地域ツアー
その地域でしか体験できないサービスを提供している事業者さんと、新たなツアープランを作成し特別な体験で集客を行っていきましょう。
例えば、海のある地域であれば、海釣りが体験できて自分が釣った魚をホテルの夕食として提供してくれるプランの提供など、その地域やそこでしかできない体験をツアーとして提供しましょう。
その地域だけでしかできないことをツアー化できれば、競合地域との差別化が図りやすくなるため他の地域に旅行をしていた方を集客できるようになるでしょう。
10.自社顧客リストの活用
過去の予約や宿泊した人のメールアドレスなどにキャンペーンの連絡などを実施するアイデアです。
数年以上運営しているホテルであれば過去に宿泊した方のメールアドレスや連絡先などが残っているでしょう。その連絡先は貴重な財産です。
自社のホテルが新たなキャンペーンを実施することや、クーポンをSNSで配布するのであればしっかりとメールなどでもアプローチしていきましょう。
SNSのフォロワーはまだ宿泊したことのない方や、機会があれば宿泊しようと考えている方も多くいます。
一方で過去に宿泊した方は既に宿泊して魅力を感じてくれているお客様も多いので、しっかりとアプローチすることが重要です。
ホテルの集客アイデアは適切なものを選ぼう
ホテルの集客アイデアは自分のホテルにあったアイデアを取り入れていくことが重要です。自社・自店舗の課題を確認し適切なターゲットへアプローチできるアイデアを実行していきましょう。
集客方法によってはコストや時間がかかるものがあるので、早めに行動していくと良いでしょう。